第六話|ライフオーガナイザーとしての初仕事 ~価値観を尊重する片づけの実践~

ライフオーガナイザーになるまでのリアル奮闘記

こんにちは、大阪でライフオーガナイザーをしております原田裕子(はらだひろこ)です。
前回の記事では、資格を取得し「価値観を尊重する片づけ」という新しい視点を持って活動をスタートすることを決意しました。今回は、ライフオーガナイザーとしての 初めての仕事 で感じたリアルな気づきをお届けします。

資格を取得して数週間後、初めてのクライアント様から依頼が入りました。
「片づけをしたいけれど、なかなか進められなくて…。」

この言葉を聞いたとき、私は整理収納アドバイザー時代の経験を思い出しました。
「もしかして、モノを減らすことに抵抗があるのかもしれない。」

そう考えながら、まずはじっくりヒアリングを進めることにしました。

クライアント様は共働きのワーキングママのA様。日々忙しく、「家をスッキリさせたい」と思いながらも、手放せないモノが多く、片づけが進まないという悩みを抱えていました。

私はまず、「どんな暮らしが理想ですか?」と尋ねました。
すると、A様は少し考えてからこう答えました。

「もっと時間を有効に使いたい。探し物に時間をかけたくないし、気持ちよく過ごせる空間が欲しい。」

この瞬間、私はライフオーガナイザーとしての 本質的な片づけのスタートライン に立ったことを実感しました。

片づけは「モノを減らす」ことではなく、「自分の暮らしを整える」こと。

実際に片づけを進める中でA様は何度も「このモノ、どうしよう…」と悩んでいました。
「高かったから捨てたくない」「いつか使うかもしれない」「思い出がある」など、理由はさまざま。

でも、ただ「捨てましょう」と言うのではなく、ライフオーガナイザーの視点で 「そのモノが今の暮らしに必要か?」 を一緒に考えていきました。

「それを持ち続けることで、理想の暮らしに近づく?」

こう問いかけると、クライアントはふと考え込んで「そう言われると、そうでもないかも…」と答えました。

「手放すこと=失うこと」ではなく、「新しい暮らしを作るための選択」だということに、少しずつ気づいていったのです。

初めてのライフオーガナイザーとしての仕事を終えたとき、私は 「片づけは技術ではなく、心を整理すること」 だと実感しました。

収納テクニックだけでは解決できない悩みがある。
価値観を尊重しながら、じっくり向き合うことが大切。

A様から「片づけに対する気持ちが変わった!」と言われたとき、私はライフオーガナイザーの資格を取得して本当に良かったと思いました。

そして、これからもっと 「価値観に寄り添う片づけ」 を広めていきたいと強く感じるようになりました。

片づけを進める中で気づいたのは、収納の方法も 価値観によって変わる ということ。次回は、「片づけた後の収納」について、理想の空間を作る工夫をお話しします!

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