こんにちは、大阪でライフオーガナイザーをしております原田裕子(はらだひろこ)です。
前回の記事では、「収納の仕方にも価値観の違いがある」ことを学びました。今回は、片づけを続けるための工夫 をテーマに、左右脳タイプのクライアント様とのオーガナイズ事例 をご紹介します!
「片づけを進めても、いつの間にか元に戻る…」
B様から相談を受けたとき、最初に出てきた悩みは 「一度片づけても、気づいたらまた散らかっている」 というもの。
整理収納アドバイザー時代なら「収納ルールを決めて徹底しましょう!」と提案していたかもしれません。
しかし、ライフオーガナイザーの視点では、「その人の価値観に合った片づけの仕組みを作る」ことが重要です。
左右脳タイプのクライアント様の特性を考え、まずは片づけに対する思考パターンを確認することから始めました。
ライフオーガナイズの視点|「人」に合わせて仕組みをつくる
片づけが続かないのは「努力が足りない」わけではありません。
大切なのは、その人の行動パターンや考え方に合った“片づけのしくみ”をつくること。
今回は、その方の利き脳タイプ(左右脳)に注目してアプローチしました。
実践した“習慣化”のしくみ3つ
✅ ①「動線」に合わせたモノの定位置を見直す
帰宅してからの動きを一緒にシミュレーション。
「鍵やマスクが出しっぱなしになる」原因は、収納場所が遠すぎたことでした。
🔸 帰ってすぐの位置に「おかえりボックス」を設置
🔸 子どものプリント入れはダイニング近くへ
👉 “使う場所の近くに収納” することで、自然と「戻す」ができるように。
✅ ②「週1チェック」で無理なくリセット
忙しい毎日に「毎日きちんと」はハードルが高すぎることも。
🔹 家族全員で“リセットタイム”を日曜日に設定
🔹 5〜10分でできるようにエリアは2〜3か所に限定
「きれいにしなきゃ」ではなく
“暮らしを整えるためのちょっとした習慣” として定着していきました。
✅ ③ 見える化&達成感を意識した工夫
達成感があると「次もやってみよう」と自然に思えるもの。
今回は、小さな達成体験を“見える形”で残す工夫をしました。
🔸 カレンダーに“片づけできた日”にお子さんにシールを貼ってもらう
🔸 家族共有のホワイトボードに「ありがとうメッセージ」を書く
「やってる感が出ると、気分が違いますね」と、笑顔が増えていく様子がとても印象的でした
習慣化は“仕組み+安心感”がつくるもの
ライフオーガナイザーは、片づけのテクニックを教えるのではなく
「その人にとって片づけがラクに続く仕組み」を一緒に考えるパートナーです。
「習慣化=気合や根性」と思い込んでいた方も、
“できるやり方”に出会ったことで、ストレスなく整った暮らしがキープできるようになりました
次回予告|片づけが変わると暮らしも変わる?
片づけを習慣化することで、暮らし全体にもポジティブな変化が生まれることが分かってきました。次回は、片づけが暮らしに与える影響 について深掘りしていきます!
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