第三話: 理想と現実のギャップ ~アドバイザー活動の挫折~

ライフオーガナイザーになるまでのリアル奮闘記

こんにちは、大阪でライフオーガナイザーをしております原田裕子(はらだひろこ)です。
前回の記事では、私が「整理収納アドバイザー」の資格を取得し、片づけの新しい視点を学んだことについてお話ししました。今回は、アドバイザーとして活動を始めたものの、理想と現実のギャップに直面した経験をお伝えします。

整理収納アドバイザーとして自信を持って活動をスタートした私。しかし、すぐに壁にぶつかることになります。
私にとっては「使用頻度でモノを選別する」というルールがとても合理的でした。しかし、多くの方にとって「手放す」ことは簡単ではなかったのです。

「使っていないのに、なぜ捨てられないの?」と思いながらヒアリングをすると、実に様々な理由が出てきました。
「高かったから手放したくない」
「もう手に入らない貴重なモノだから」
「思い出が詰まっているから」
「まだ使えるのに捨てるのはもったいない」

この瞬間、私は気づきました。片づけには「唯一の正解」は存在しないということに。

そこで私は、比較的処分しやすい乾物などの「食品の整理」からスタートすることにしました。賞味期限があるため、期限が切れていれば手放す決断がしやすいと思ったのです。

しかし、ここでも驚きの発見がありました。
人によって「賞味期限切れ」の考え方が違ったのです。
「1ヶ月くらい過ぎてても大丈夫」
「3ヶ月くらいなら問題ない」
「使うときに開けてみてダメなら捨てる」

私は「基準が明確なら片づけは進む」と思っていました。でも、それは私の価値観に過ぎなかったのです。

こうして、私は「どうすれば片づけのアドバイスを的確にできるのか?」と悩むようになりました。
それぞれの価値観を大切にしながら、片づけを進めるにはどうすればいいのか?
収納を変えただけでは根本的な解決にはならず、モノは減らないまま…。そしてまた散らかるというリバウンド現象が起きてしまう。

この答えが見つけられず、私は整理収納アドバイザーとしての活動をいったん休止することを決断しました。
「私は片づけのアドバイスができる人間なのか?」
「本当にこの仕事を続けられるのだろうか?」
そんな不安に押しつぶされそうになっていました。

しかし、この挫折こそが、新たな道への第一歩だったのです。

整理収納アドバイザーとしての活動に限界を感じた私。そんなときに出会ったのが 「ライフオーガナイザー」 という資格でした。そこには、「価値観に寄り添う片づけ」という考え方がありました。次回は、私がライフオーガナイザーに出会い、片づけの本質を見つけていく過程をお話しします。

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